主要FX会社7社のスワップポイント比較【2026年8月版】トルコリラ・メキシコペソ・南アランド

1年ぶりの更新です

だいぶ間が空いてしまいました。気づけば前回の投稿から1年です。

その間もトルコリラ円のポジションはそのまま持ち続けていて、スワップは変わらず積み上がっています。ただ、記録を止めているうちに「そもそも自分が使っている口座は、他社と比べてスワップが良いほうなのだろうか?」というのが気になってきました。

というわけで再開1本目は、主要FX会社のスワップポイントを実際に調べて並べてみることにしました。スワップ狙いで口座を増やそうか迷っている方の参考になれば幸いです。

この記事の比較の前提

数字を並べる前に、前提を先に書いておきます。ここを揃えないと比較の意味がなくなってしまうためです。

比較の条件

  • すべて「1万通貨あたり・1日分・買いポジション・円」に単位を揃えています
  • 数値は各社の公式サイトのスワップカレンダーで確認した値のみを使用しています
  • 基準日は 2026年8月27日〜28日 です(各社で最新の公表日がずれているため、幅を持たせています)
  • スワップポイントは毎日変動します。この記事の数値はあくまで「その日の値」です
  • 買いスワップのみの比較です。売りスワップの水準は会社ごとにかなり違います(後述)

単位についてはとくに注意が必要です。たとえばGMOクリック証券は南アフリカランド円とメキシコペソ円だけ10万通貨単位で表示していますし、ヒロセ通商は銘柄ごとに1Lotの通貨数が違います。公式サイトの数字をそのまま横に並べると、まったく違う比較になってしまいます。

一言メモ
「A社のほうが数字が大きい!」と思ったら単位が10倍違っただけ、というのは本当によくある話です。

主要FX会社スワップポイント比較表

2026年8月27日〜28日時点、1万通貨あたり・1日分・買いスワップ(円)です。

FX会社TRY/JPYMXN/JPYZAR/JPYUSD/JPY基準取引日
みんなのFX23.114.114.1117.08/27
LIGHT FX23.114.114.1118.08/27
GMOクリック証券 FXネオ2514131188/28
ヒロセ通商 LION FX2314141178/27
DMM FX2313131178/28
外為どっとコム 外貨ネクストネオ2313121178/27
トライオートFX24.114.615.1121.08/27
松井証券 MATSUI FX要確認要確認要確認要確認

※みんなのFX・LIGHT FX・ヒロセ通商・外為どっとコム・トライオートFXは、調査時点で8/28分が未公表だったため8/27(木)の確定値です。
※GMOクリック証券のZAR/JPY・MXN/JPYは公式表示が10万通貨単位のため、10で割って掲載しています。
※ヒロセ通商のUSD/JPY・TRY/JPY・ZAR/JPYは公式表示が1,000通貨単位のため、10倍して掲載しています。
※松井証券は公式サイトのスワップポイント一覧が動的に生成される形式で、今回の調査方法では数値を取得できませんでした。実際の水準は公式サイトでご確認ください。

こうして並べてみると、トルコリラ円ではGMOクリック証券が、それ以外の3ペアではトライオートFXが最も高いという結果になりました。

とはいえ全体を見ると、各社の差はかなり小さいというのが率直な感想です。トルコリラ円で1日あたり2円弱、メキシコペソ円やランド円だと1〜3円程度の差しかありません。

買いスワップだけを見てはいけない

もうひとつ、表には出しきれなかった大事な点があります。買いと売りのスワップの差(開き)が会社によってまったく違うということです。

たとえばトルコリラ円の場合、みんなのFXとGMOクリック証券は買いと売りが同額(買い23.1/売り-23.1、買い25/売り-25)でした。一方、外為どっとコムは買い23/売り-33、トライオートFXは買い24.1/売り-37.1と、売り側が大きく開いています。

買い持ちしかしないのであれば買いスワップだけ見れば十分ですが、両建てや売りを使う予定があるなら、この差は無視できません。

通貨ペアごとに見てみる

TRY/JPY(トルコリラ円)

このブログの主力通貨ペアです。今回の調査ではGMOクリック証券の25円が最も高く、次いでトライオートFXの24.1円、みんなのFX・LIGHT FXの23.1円と続きました。

1万通貨で1日2円の差ということは、10万通貨(10Lot相当)を1年間持ち続けて約7,300円の差です。決して無視できる額ではありませんが、トルコリラの値動きひとつで簡単に吹き飛ぶ水準でもあります。ここは冷静に見ておきたいところです。

MXN/JPY(メキシコペソ円)

トライオートFXの14.6円が最高で、みんなのFX・LIGHT FX・GMOクリック証券・ヒロセ通商が14円前後、DMM FXと外為どっとコムが13円でした。

メキシコペソはトルコリラに比べて通貨としての安定感があるとされることが多く、スワップ狙いの分散先として名前が挙がりやすい通貨です。

ZAR/JPY(南アフリカランド円)

ここもトライオートFXの15.1円が最高でした。みんなのFX・LIGHT FX・ヒロセ通商が14円前後、GMOクリック証券とDMM FXが13円、外為どっとコムが12円と続きます。今回調べた4ペアの中では、最も会社ごとの差が大きかった通貨ペアです(最大3円強の開き)。

ランド円は1通貨あたりの価格が低いため、必要証拠金を抑えて持ちやすいのが特徴です。少額から試したい方には向いているかもしれません。

USD/JPY(米ドル円)

比較の基準として入れています。トライオートFXの121.0円が最高で、それ以外は117〜118円とほぼ横一線でした。

高金利通貨ばかり見ていると忘れがちですが、米ドル円のスワップは絶対額としてはかなり大きいです。1万通貨で1日117円ということは、1年で約4万3千円。値動きの読みやすさも含めると、選択肢として悪くないと思います。

各社の特徴

みんなのFX(トレイダーズ証券)

高金利通貨のスワップに力を入れている会社です。スワップカレンダーが見やすく、過去の推移も確認しやすい構成になっています。1Lot=1万通貨で、0.1Lot(1,000通貨)から取引できます。

今回の調査では、買いスワップと売りスワップが同額に設定されている点が特徴的でした。

LIGHT FX

みんなのFXと同じトレイダーズ証券が運営する、もう一つのサービスです。今回の調査では米ドル円がみんなのFXより1円高い(118.0円 vs 117.0円)など、同じ会社でも銘柄によって微妙に数値が違いました。両方開設して有利なほうを使う、という手も取れます。

GMOクリック証券 FXネオ

今回のトルコリラ円で最高値だった会社です。取引高の大きさで知られていて、ツールの安定感にも定評があります。

ただし前述のとおり、南アフリカランド円・メキシコペソ円・ハンガリーフォリント円は10万通貨単位表示です。ここを勘違いすると「他社の10倍出ている」と誤解してしまうので気をつけてください。

ヒロセ通商 LION FX

取扱通貨ペアの多さが特徴です。スワップポイント一覧に「1Lotあたりの通貨数量」が明記されているので、単位の確認がしやすいのはありがたい点でした。今回調べた中では、一覧表が最も親切だったと思います。

1,000通貨から取引できる銘柄が多いのも、少額で始めたい方には嬉しいところです。

DMM FX(DMM.com証券)

国内最大級の口座数を持つ会社です。スワップカレンダーが過去2か月分まとめて見られるので、推移を追いやすい構成になっています。

今回の数値は他社比でやや控えめでしたが、ポジションを決済せずにスワップだけ出金できるという仕組みは、長期保有派には効いてくるポイントです。

松井証券 MATSUI FX

1通貨単位から取引できるのが最大の特徴です。100円程度から自動売買を始められるので、いきなり大きなポジションを持つのが怖い方には試しやすい設計になっています。

今回はスワップポイント一覧の数値を取得できなかったため、比較表では「要確認」としています。公式サイトの注記によれば、表示は1万通貨あたりの付与額とのことなので、他社と同じ基準で比べられるはずです。

外為どっとコム 外貨ネクストネオ

老舗のFX会社で、情報コンテンツの量が圧倒的なことで知られています。レポートやセミナー、トルコリラ円の長期投資シミュレータなど、スワップ運用を検討する材料が揃っています。

スワップ自体は今回の調査では控えめな水準でしたが、スワップ振替(ポジションを決済せずスワップだけ現金化する機能)があるのは長期保有派には嬉しい仕様です。

トライオートFX(インヴァスト証券)

自動売買が主体のサービスですが、今回の調査では買いスワップが4ペア中3ペアで最高値という結果になりました。米ドル円121.0円、南アランド円15.1円、メキシコペソ円14.6円はいずれもトップです。

ただし前述のとおり、売りスワップとの開きが各社の中で最も大きい点には注意が必要です。トルコリラ円で買い24.1/売り-37.1、米ドル円で買い121.0/売り-196.0と、売り側はかなり不利になっています。買い持ちのスワップ狙いに割り切って使うなら好条件、という整理になりそうです。

なお、スワップポイントの掲載は対象取引日の2営業日後の正午頃までとなっているため、当日の値がすぐには分からない点も押さえておくとよいと思います。

スワップ狙いで気をつけたいこと

ここまで数字ばかり並べてきましたが、スワップ投資はメリットだけの手法ではありません。実際に1年半以上続けてみて感じたことを、正直に書いておきます。

スワップは変動する。しかも大きく

一番実感しているのがこれです。当ブログの過去記事を見返すと、2025年前半のトルコリラ円は5Lot保有で1日あたり180〜190円前後が付いていました。1Lotあたりに直すと36〜38円ということになります。

今回調べた各社の値(1万通貨あたり23〜25円)と比べると、1年でだいぶ水準が下がっているのが分かります。トルコの政策金利が下がれば、スワップも当然下がります。「今この金額がもらえるから、10年後も同じ」ではまったくありません。

逆スワップになる可能性がある

各社が注意事項に必ず書いているのがこれです。金利情勢が変われば、買いでも売りでもスワップを支払う側になることがあります。高金利通貨だから常に受け取れる、という保証はどこにもありません。

価格変動リスクのほうが圧倒的に大きい

これが本質だと思っています。1万通貨で1日20円のスワップは、1年で約7,300円です。一方でトルコリラ円が1円動けば、1万通貨で1万円の評価損益が動きます。

一言メモ
スワップは「おまけ」くらいに考えて、資金管理とレバレッジのほうを主役にしたほうが、結果的に長く続けられると思います。

トルコリラは長期的に下落してきた通貨である

これは事実として書いておく必要があります。トルコリラ円は長期にわたって下落基調が続いており、高いスワップはその裏返しでもあります。受け取ったスワップを上回る為替差損が出れば、当然トータルではマイナスです。

私自身はそれを承知のうえで、生活に影響しない範囲の資金でやっています。余裕資金で、ロスカットされない証拠金を入れて、下がっても慌てない。これに尽きると思います。

まとめ

今回調べてみて分かったことを整理します。

  1. トルコリラ円はGMOクリック証券、他の3ペアはトライオートFXが最高値。 ただし差はいずれも小さめです
  2. 買いスワップだけで判断しない。 売りスワップとの開きは会社ごとに大きく違います
  3. 単位の違いに注意。 GMOクリック証券のランド円・ペソ円は10万通貨単位、ヒロセ通商は銘柄ごとに単位が異なります
  4. スワップの数字だけで選ぶ意味は薄い。 ツールの使いやすさ、最低取引単位、スワップの出金可否なども含めて考えたほうが良さそうです
  5. 数字は毎日変わる。 最終的には必ずご自身で各社の公式サイトを確認してください

複数の口座を開設しておいて、そのときどきで有利な会社を使う、というのが現実的な落としどころかなと思っています。口座開設・維持は各社とも無料なので、増やしておいて損はありません。

それでは、また次回!

不労所得に興味がある方、スワップ用に口座を増やしたい方はこちらもチェックしてみてください。


本記事の数値は2026年8月27日〜28日時点で各社公式サイトに掲載されていたものです。スワップポイントは日々変動するため、実際のお取引の際は必ず各社の最新情報をご確認ください。また本記事は情報提供を目的としたもので、特定の金融商品の勧誘や投資助言を目的とするものではありません。FXは元本が保証されておらず、預託した証拠金を上回る損失が生じる可能性があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

出典

タイトルとURLをコピーしました