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トルコリラ円スワップ複利シミュレーション

swap(FX)
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「スワップだけで複利運用すれば、何年後かに大きな資産になる」という話を見て、自分でも試算してみたくなった方は多いと思います。ただし先に結論を言うと、この記事の試算は「スワップポイントも為替レートも、この先ずっと変わらない」という現実にはほぼあり得ない前提を機械的に当てはめただけの参考値で、実際の運用成績を保証するものではありません。

この前提を機械的に延長するだけで、数字はかなり早い段階で現実離れした規模まで膨らみます。「○年で1億円」といった煽り方ではなく、この数字がどれだけ非現実的かを示すために試算しました。

この記事で分かること

  • みんなのFX・LIGHT FX・ヒロセ通商のトルコリラ円、現在のスワップポイント実績
  • 元本5万円・レバレッジ3倍という設定での複利(増し玉)試算のシナリオと結果
  • 試算の前提が実際に崩れた例と、試算を読むときの注意点

前提条件

この記事の試算はすべて「今の条件が変わらない」という前提を置いた機械計算です。
①スワップポイントは試算期間中ずっと今の水準のまま変わらないと仮定します(現実にはほぼあり得ません)
②為替レートも試算期間中変わらないと仮定します(2026年9月23日時点の参考値で固定)
③元本は5万円、レバレッジは3倍まで(15万円分の建玉まで)とし、これを超えて買い増しません
④追加購入は、貯まったスワップの累計額が「1Lot(1万通貨)分の想定元本」に達した時点で、その金額を使って1Lot買い増す、と仮定します(証拠金ではなく想定元本ベースです)
⑤対象はトルコリラ円(TRY/JPY)、みんなのFX・LIGHT FX・ヒロセ通商の3社です
⑥ヒロセ通商のみ「直近42暦日平均」、他2社は「直近1〜2日の公式値」を基礎値にしています(算出方法が異なります)

対象はトルコリラ円(TRY/JPY)、みんなのFX・LIGHT FX・ヒロセ通商(LION FX)の3社です。為替レートは2026年9月23日時点の松井証券公式マーケット情報のBid/Askの仲値で約3.22円とし、試算期間中固定します。1Lot(1万通貨)あたりの想定元本は約32,200円です。

現在のスワップ実績

3社の買いスワップポイントを「1万通貨・1日あたり・円」に正規化した数値です(単位の正規化ルールは#260と同じ)。

会社トルコリラ円(TRY/JPY) 買いスワップ
みんなのFX24.1円
LIGHT FX24.1円
ヒロセ通商(直近42暦日平均)23.83円

一言メモ
みんなのFX・LIGHT FXは同じトレーダーズ証券グループで、標準ペアのスワップ水準もほぼ同じです。ヒロセ通商のみ、直近の単日値が公式サイト側で更新されておらず取得できなかったため、直近42暦日(2026年8月11日〜9月21日)の平均値を使っています。算出方法が他2社と違う点にご注意ください。GMOクリック証券なども含めたより詳しい会社ごとの比較は、以下の記事をご覧ください。

より詳しい会社ごとの比較(過去の推移を含む)は主要FX会社7社のスワップポイント比較【2026年8月版】をご覧ください。

シミュレーションの条件設定

  • 元本: 5万円
  • レバレッジ上限: 3倍(15万円分の建玉まで)。これは実際に運用する際、証拠金維持率に余裕を持たせるための自主的な上限で、各社が認める最大レバレッジ(25倍)ではありません
  • 開始Lot数: 150,000円÷32,200円(1Lotの想定元本)で計算し、4Lot(4万通貨)からスタートします
  • 複利(増し玉)ルール: 受け取ったスワップの累計額が「1Lot分の想定元本(約32,200円)」に達した時点で、その金額を使って1Lot買い増す、と仮定します
  • 時間軸: 「Lot数が(元の)2倍になるタイミング」ごとに、建玉総額が1億円を超えるまで確認します

シミュレーション結果

Lot数が前のチェックポイントから2倍になるたびに区切っています。

みんなのFX・LIGHT FX

Lot数建玉総額(想定元本)その時点の年間スワップ額到達期間
8Lot(初期の2倍)257,600円70,372円2年9ヶ月
16Lot(4倍)515,200円140,744円5年5ヶ月
32Lot(8倍)1,030,400円281,488円8年0ヶ月
64Lot(16倍)2,060,800円562,976円10年7ヶ月
128Lot(32倍)4,121,600円1,125,952円13年2ヶ月
256Lot(64倍)8,243,200円2,251,904円15年8ヶ月
512Lot(128倍)16,486,400円4,503,808円18年3ヶ月
1,024Lot(256倍)32,972,800円9,007,616円20年9ヶ月
2,048Lot(512倍)65,945,600円18,015,232円23年4ヶ月
4,097Lot(約1,024倍)約1億3,192万円約3,604万円25年10ヶ月

ヒロセ通商(直近42暦日平均ベース)

Lot数建玉総額(想定元本)その時点の年間スワップ額到達期間
8Lot(初期の2倍)257,600円69,584円2年10ヶ月
16Lot(4倍)515,200円139,167円5年6ヶ月
32Lot(8倍)1,030,400円278,334円8年2ヶ月
64Lot(16倍)2,060,800円556,669円10年9ヶ月
128Lot(32倍)4,121,600円1,113,338円13年4ヶ月
256Lot(64倍)8,243,200円2,226,675円15年11ヶ月
512Lot(128倍)16,486,400円4,453,350円18年5ヶ月
1,024Lot(256倍)32,972,800円8,906,701円21年0ヶ月
2,049Lot(約512倍)65,977,800円17,822,100円23年7ヶ月
4,098Lot(約1,024倍)約1億3,196万円約3,564万円26年2ヶ月

建玉総額は為替レートだけで決まるため3社ほぼ共通、到達までの期間とその時点の年間スワップ額はスワップ水準のわずかな差で少しずつずれます。Lot数が大きくなるほど1日あたりのスワップ受取額も大きくなり、1日で1Lot分の想定元本を超えて複数Lotを一度に買い増すことがあるため、表の後半ほど「ちょうど2倍」からわずかに超過することがあります。

一言メモ
3社ともスワップ水準がほぼ同じため、試算結果も近い数字になります。実際にはブローカーの建玉上限や証拠金維持率の制約があり、このとおりには増えません。建玉総額が1億円を超えるのは26年前後で、これは実際には多くのブローカーの建玉上限に引っかかる規模です。あくまで前提がどれだけ非現実的かを示すための理論値です。この表だけを切り取って共有しないようご注意ください。

0万円500万円1,000万円1,500万円2,000万円2,500万円3,000万円3,500万円4,000万円 0年5年10年15年20年25年 年間スワップ額(万円) 経過年数 みんなのFX・LIGHT FX ヒロセ通商
図: 元本5万円・レバレッジ3倍で複利(増し玉)を続けた場合の年間スワップ額の推移(縦軸は線形目盛)

会社ごとに見たときの傾向

みんなのFX・LIGHT FX

必要証拠金・スワップ実績とも上の表のとおりです(標準ペア)。同じトレーダーズ証券グループで、試算結果もほぼ同じになります。実際にトルコリラ円をLIGHT FXで長期保有するとどうなるかは、LIGHT FXのスワップを20ヶ月記録した実績記事で確認できます。

ヒロセ通商(LION FX)

今回の試算では公式サイトの直近値が取得できなかったため、直近42暦日の平均値を基礎値にしています。他2社より一手間多い分、数字のブレはやや小さくなりますが、直近の急な変動(前述)を均してしまう面もあります。

スワップ複利で気をつけたいこと

前提①・②がどれだけ簡単に崩れるか、直近1週間で実際にあった例を紹介します。2026年9月17日から22日にかけて、みんなのFX・LIGHT FX・ヒロセ通商を含む複数社で、トルコリラ円のスワップポイントが複数日にわたって0円になる期間がありました。祝日(9月21日)の影響だけでは説明しきれない日数で、原因は分かっていません。9月23日時点で付与が再開したことを確認していますが(試算の基礎数値には使っていません)、この例のとおりスワップポイントは思わぬ形で一時的に止まることがあり、複利試算の前提①②はいつでも崩れ得ます。

このほか、以下のような点にも注意が必要です。

  • トルコリラ円は下落リスクも大きく、スワップより為替変動の影響のほうが大きくなることがあります
  • 増し玉を続けるほど建玉全体の証拠金維持率が下がりやすく、ロスカットとの距離が縮む可能性があります
  • ブローカーの建玉上限は各社が口座ごとに独立して設けているため、制度上は複数の口座に分ければ合計の上限は広がります。ただしその分、管理する口座・リスクも増えます
  • 試算はあくまで機械計算の参考値であり、計算どおりに資産が増えるとは限りません

ここまで見てきたとおり、この試算がそのまま現実になることはまずありません。ただ、元手5万円というのは、無くなっても生活が大きく変わらない範囲の金額です。その範囲で「うまくいけば何十年後かに大きく育っているかもしれない」という、宝くじを買うくらいの気持ちで気長に眺めておく——それくらいの距離感が、このシミュレーションとの付き合い方としてはちょうどいいのかもしれません。

なお、今回のように複数の証券会社に口座を分けておくと、片方で貯まったスワップを必要なタイミングで現金化したり、口座ごとに条件を比べながら運用したりと、選択肢の幅が広がります。一般論としては、同じ考え方をトルコリラ円に限らず他の高金利通貨(南アフリカランド円やメキシコペソ円など)に応用することもできると考えられます(本記事ではトルコリラ円のみで試算しており、他通貨のデータでの検証はしていません)。口座選びで確認しておきたい点は、スワップ投資向けFX口座の選び方にまとめています。

まとめ

  1. 試算の前提(スワップ・為替が変わらない、レバレッジ3倍を超えない)自体が非現実的であることを、まず押さえておきたいところです
  2. みんなのFX・LIGHT FX・ヒロセ通商はスワップ水準がほぼ同じで、試算結果も近い数字になりました
  3. 複利(増し玉)を機械的に続けると数字は加速度的に増えますが、増える方向にも減る方向にも前提が崩れる可能性があります
  4. Lot数が2倍になるペースは年々早まり、25〜26年後には建玉総額が1億円を超えます。「複利は非現実的」という前提で機械的に試算しただけでも、結局は大きな桁にたどり着くのが複利の面白いところです
  5. 実際のトルコリラ円スワップの記録はLIGHT FXのスワップを20ヶ月記録した実績記事で確認できます

不労所得に興味がある方、実際の口座選びを検討したい方は、こちらもチェックしてみてください。

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一言メモ
本記事の数値は2026年9月23日時点(ヒロセ通商のみ2026年8月11日〜9月21日の42暦日平均)に各社公式サイトに掲載されていたものです。スワップポイントは日々変動します。本記事は情報提供を目的としたもので、特定の金融商品の勧誘や投資助言を目的とするものではありません。FXは元本が保証されておらず、預託した証拠金を上回る損失が生じる可能性があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

出典

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